高齢者の睡眠障害について

キレイなベッド

夜に寝つけが悪かったり夜中に何度も目が覚めたり、睡眠のことでお悩みを抱える高齢者は非常に多いです。また、認知症によって昼夜逆転といった症状が現れる場合もあります。今回は認知症と睡眠の関係についてご紹介いたします。

高齢者に見られる睡眠のお悩み

一般的に高齢になるにつれて睡眠時間は短くなり、夜中に起きる回数も増えます。
健康的な成人の睡眠時間は平均7時間くらいと云われますが、年齢を重ねるほど睡眠に変化が生じ睡眠時間は短時間になっていきます。しかし長年の生活習慣があるので睡眠時間が短くなると不眠症かもしれないと不安を感じる方も多くいらっしゃいます。
排せつで夜に目が覚める機会が多くなったり、その他持病による苦痛で起きたり湿疹やかゆみによって深い眠りにつけないなどが原因となってしまいます。このような疾患による睡眠障害であれば適切な治療が必要となります。また服用している薬の副作用が原因となる場合もあります。パートナーなどの介護によって精神的なストレスも高齢になると増えて行ってしまうものです。これも眠りにくさの原因となってしまいます。お悩みの方は専門医にご相談する事をお勧めします。

認知症と睡眠の関係とは

認知症を患っていらっしゃる方の中には昼夜逆転の睡眠障害が散見されます。寝つきが悪かったり眠りが浅くて夜に何度も目が覚めてしまうお悩みを抱えていらっしゃる方もいらっしゃいます。
不眠は直接的に認知症が引き起こす症状ではありません。しかし認知症を患うと周囲の変化に適応できづらくなり物忘れなどの認知障害によって鬱蒼となり夜中の睡眠に障害が起きて昼夜逆転に繋がりやすくなってしまします。
夜にぐっすり眠れなくなるメカニズムとはどうなっているのでしょうか。
考えられる具体例としてレビー小体型認知症の方に現れやすい錯覚は夜中に生じやすいです。その恐怖心や不安感から眠れない場合があります。また認知症の典型例ですが、時間やいまいる場所が認識できなる障害も睡眠を妨げる原因となります。不安感の中で家族を探しに徘徊をしたりします。この時に周囲が抑圧的な態度を示すと寝るどころか混乱をきたしさらに眠れなくなるという悪循環に陥るので適切な対応をとる事が肝要となります。

家族ができる睡眠の補助

認知症を患う高齢者の昼夜逆転を改善するためにご家族ができる対策方法がございます。
まず第一に気持ちよく眠ることができる住まいの環境を整備しましょう。日中特に午前中に散歩などをして日光を浴びる事でビタミンDを生成できたり体内時計がスムーズに働くようになります。雨天などで外出が億劫なときでもリズムよく着替えてリビングに顔をだしご家族と団らんをする事でも気持ちがさわやかになれるものです。
あとなるべく部屋を明るくしましょう。暗い所にいると不安感が増殖して眠れなくなる原因の一員となります。
また手足が冷えないように靴下をはかす、着るものも暖かくして眠るようにすることも大切です。
眠れずに混乱している認知症の方にご家族が焦って無理やり寝かしつけるのではなく、本人に寄り添うような対応を心がけましょう。ご家族も認知症の方を抱える事でストレスが増える事と思います。デイサービスなどを利用してご家族の方がリフレッシュする機会も取って頂きたいと思います。
認知症など高齢者の睡眠障害にお悩みの方は医師や介護福祉士にご相談下さい。

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