いざという時に備えて平時から備える

毎日を健康に過ごしているうちは介護に関して考えることはほとんどないかも
しれません。しかし年を取るとご自身やご家族の誰しもが介護を必要となる可能性が出てきます。
健康なうちに介護の全容を把握しておくことがとても大切なのです。

日本社会の高齢化

高齢者人口の推移

日本社会では高齢者の人口が3640万人となっております(令和3年度)。そして総人口に対する65歳以上の割合が今日現在でも尚、増加し続けています。そのうち介護や支援の必要だと認定されている方は約633万人にも及びます(令和3年度)。
65歳以上の約5.7人に1人は要介護・要支援と認定されている事になります。
この増加に伴って介護に対するニーズの数も多種多様に高まっています。

認知症高齢者の増加が進んでいる実情

高齢化が進む棒グラフ
要介護者が介護を必要となった原因
認知症を患っている高齢者は増え続けています

高齢社会に伴い、認知症を患っておられる高齢者が増えております。厚生労働省の統計によると、2020年度における認知症の方の推定人数・有病率は16.7%、約602万人。これが2060年になると33.3%、約850万人にも増加するであろうと推計されています。
介護に焦点を当てると、要介護となった原因の14%は認知症によるものという結果が出ております。認知症を予防しておくことは介護状態を予防する事と直結するとも言えるでしょう。

あらためて認知症ってなに?
認知症の主な種類
認知症とは正常に発達した認知機能が、後天的な脳の障害によって持続的に低下して日常生活や社会生活に支障をきたすようになってしまった状態です。
一言に認知症と言ってもその種類は多様です。患者数が特に多い事で知られるのがアルツハイマー病を原因とする「アルツハイマー型認知症」です。続いて脳卒中などの脳血管疾患を原因とする「血管性認知症」です。この2つと「レビー小体型認知症」を総称して三大認知症と呼ばれます。これらは症状が違うため、その特徴を考慮して介護を行う必要があります。

介護サービスの選択肢

介護保険で利用できるサービス

将来介護が必要となった時のために選択肢を把握しておきましょう

「介護」といっても内容は多岐に上ります。一般的に知られるデイサービスや訪問介護などのご自宅や施設で受けられるサービスから、福祉用具の貸与や住宅改善費の支給などのサービスまで数多くの種類が存在しています。
要介護者にとって最適な介護サービスの選択肢を把握し、知識を広げておくことが大切です。

介護生活に直面する問題を考えておく

厚生労働省の調査で、希望する介護生活についてアンケートを取ったところ、やはりほとんどの方は在宅での介護を希望している結果が出ました。入院や通所を希望する方は1割弱という衝撃的な結果も出ております。

介護に対する希望のアンケート結果

参照元:厚生労働省老健局「介護保険制度に関する国民の皆様からのご意見募集(結果概要について)」

しかしながら、希望者の多い在宅介護のみならずその他の介護に関してもか実際の介護生活には様々な問題が高い割合で発生します。介護が必要になった時に備えてその問題点を理解しておくこともまた介護を深く理解していくうえでとても大切なことと考えられます。
介護生活が始まった後に起こりうる問題

健康に老後を過ごせるための準備を

健康寿命という言葉がある通り、少しでも長く健康で生きられる時間を過ごせるように普段の生活の中で趣味や生きがいをもって生き生きと暮らすことはとても大切です。
また元気なうちだからこそひとりで抱え込まず周りに相談していくことも重要です。親戚や友人だけではなく、行政窓口や地域支援包括センター、かかりつけ医などに話を持ち掛けて様々なサービスを知りそれを活用する事で高齢者を地域で支えあっていくことが良い老後生活を過ごす秘訣となるでしょう。
地域で支えあう老後生活

 
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