介護職員初任者研修について

初任者研修の講座

こんにちは。
介護職に従事されている方は現在はもう既に「ホームヘルパー2級課程」という研修制度はなくなっているのはもちろんご存じかと思います。
しかし業界外の方に接するといまだに「2級」とか「たしか名前が変わよねよね」などとあやふやなことばを述べられる事もしばしばです。
これまで「ホームヘルパー2級」といわれていた研修制度は「介護職員初任者研修」という名称となっております。
介護職員初任者研修の概要や旧ホームヘルパー2級との違いなどについてご紹介いたします。

介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修は2012年4月1日に介護保険法施行規則の改正が行われました。これはホームヘルパー2級に相当するものとしてリニューアルされたものです。
ただ単に名称の変更をしたのではなく、研修の中身も以前より介護の基本を適切に学ぶ事を主眼としており、介護に関する基礎的な学習やスキルの演習を組み合わせて学ぶものとなりました。
以前はホームヘルパー2級という名称からも分かる通り、訪問介護を行う前提での知識やスキルを学ぶための講座だったのですが、初任者研修はあらゆる介護業界の仕事に生かせる内容の講座となった事が画期的です。
もうホームヘルパーの講座は廃止となっておりますが、これから介護職に従事される事をお考えの方は全員介護職員初任者研修を受講されるという事になります。

旧ホームヘルパー2級とのちがい

介護保険法施行規則の改正によって資格制度が変更になった理由として、国家資格である「介護福祉士」を目指す段階として位置付けるものとなったからです。
以前はホームヘルパー2級、ホームヘルパー1級、介護職員基礎研修の3つの講座がありました。講座ごとの学習内容や範囲が重なったり不足したりしていた部分が散見されているとの指摘も多く、介護福祉士を取得する過程としても関連性があまりなかったのも事実です。
そこで介護福祉士の取得を目指す方に明確な指針となるよう、先ほど述べたように2012年に法改正によって上記の3つの講座が廃止され、それぞれ介護職員初任者研修、介護職員実務者研修の2つの資格に生まれ変わりました。
ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修の2つの具体的な違いは以下です。

  1. 資格の内容
    上記の通り、ホームヘルパー2級は主として訪問介護を行う事を念頭にしていました。介護職員初任者研修は訪問介護に加え施設での介護も従事できるように考えた講座となっております。
  2. 受講時間
    ホームヘルパー2級も介護職員初任者研修も130時間と定められております。しかしホームヘルパー2級には施設学習が30時間ありましたが、これは廃止されました。初任者研修は介護演習を行う実技シュミレーションの時間が42時間から90時間に増えました。
  3. 修了試験
    ホームヘルパー2級は全過程を履修して終わりだったのですが、介護職員初任者研修は最後に筆記で行われる修了試験に合格する必要があります。ただしきちんと講座を学んでいれば解けるような比較的簡易な問題なのでご心配なく。

介護職員初任者研修を取得しよう

介護職員初任者研修が、介護を行う際に必要な基礎的な知識やスキルはもちろん、どのような姿勢で介護を行うかなどを理解する事を目的とした講座です。
講座を取得すれば人材不足と呼ばれている介護業界に就職することはもちろん、その他の業界に就業するときも履歴書の資格の欄に記載してアピールできます。また身内の介護を行う際にも講座で学んだことが有用となる事は間違いないでしょう。
資格制度の改変によって介護福祉士へのステップとなった講座なので、介護業界で従事したりキャリアアップを目指す方は是非そのスタートとなる介護職員初任者研修の取得を目指してください。

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